デザインから時計の製作へ#
浅岡肇(あさおか はじめ、1965年生まれ)は、神奈川県出身の独立時計師、プロダクトデザイナーである。自らの名を冠した少量生産の時計では、ムーブメントの設計、加工、組立、調整まで取り組む。一方、Kurono Tokyoでは国産の量産ムーブメントを選び、文字盤、針、ケースの設計を通じて日常用の時計を作る。二つの仕事は製造方法と価格帯が異なるが、機械の構造と外観を一緒に考える点でつながっている。1 10
1990年に東京藝術大学を卒業し、1992年に浅岡肇デザイン事務所を設立した。製品デザインに加え、広告や3DCGにも携わった。時計に接近した経路にもこの仕事がある。『クロノス日本版』の取材記事は、TiCTACから依頼された家具ブランドMODERNICAとの時計デザインや、ダンヒルなどの広告制作を紹介している。時計学校で訓練を受けた後に独立した経歴ではなく、デザインの仕事から部品を自ら作る仕事へ進んだ。1 2 3
Kuronoの公式人物紹介は、家族が鉄工所を営み、幼い頃から工具に親しんだことを記す。『BRUTUS』の本人取材では、母方がものづくりの家系で、プラモデルを作っていたと語る。自分で物を作る経験と美術教育が、後の製作の背景となった。時計技術はジョージ・ダニエルズの『Watchmaking』、古い時計の分解、試作を通じて独学した。同書を読むことと、実際に加工・組立をできるようになることの間には、工作機械や治具を整え、失敗を検討する過程があった。4 5 40
AHCI(独立時計師アカデミー)の人物記録は、時計製作の開始を2005年、最初のトゥールビヨンを2009年、自己のブランドによる販売開始を2011年としている。ここでいう製作開始、試作機の完成、公表、販売は同じ出来事ではない。2009年の作品は日本で自社製トゥールビヨン腕時計を作り上げた先駆的な例として紹介され、2011年のTourbillon #1へ発展した。1 2
2013年にはAHCI候補会員としてバーゼルワールドへ出展し、2015年に正会員となった。鈴木裕之の工房取材は、候補入りの際、通常の二人の推薦者ではなく一人で承認された事情も伝えている。日本人正会員には2013年に加入した菊野昌宏が先行するため、浅岡の加入はその後である。2016年8月には東京時計精密株式会社を設立し、代表取締役を務める。同社の正式な英語表記はPrecision Watch Tokyo Co., Ltd.である。1 6 7
代表作品と機構#
Tourbillon #1と芸術家・ジュエラーとの協業#
Tourbillon #1は、文字盤の9時側からトゥールビヨンを見せる手巻き時計である。2012年に実機を取材したHodinkeeは、42mmのステンレスケース、Cal.T1001、17石、毎時18,000振動、約40時間の駆動を記録し、銀座・和光での当時の販売価格を682万5,000円としている。回転するキャリッジを横切る長い橋と、中央の時分表示が外観を特徴付ける。8
トゥールビヨンは、テンプ・ひげぜんまいと脱進機を回転する枠へ収め、主に垂直姿勢での歩度の偏りを平均化する機構である。機構を搭載するだけで腕時計のあらゆる姿勢・使用条件で精度が良くなるわけではない。回転枠の支持、重量、動力の配分、調整精度が同時に問題になる。浅岡の作品では、回転枠をどの材料で作り、どう支持し、どの単位で調整できるようにするかが、後のProject TやPuraへつながる設計上の課題となった。6 9
村上隆との作品「Death Takes No Bribe」は、2012年12月の工房訪問記に実機が掲載されている。訪問者KIHは、Tourbillon #1を基礎に、村上の髑髏と花のモチーフを加えた時計を紹介した。2013年の展示に先立って作品が存在したことを示す記録である。訪問時の記事には生産計画もあるが、計画本数と実際の完成本数を同一には扱えない。11
TASAKIとの協業では、2015年のOdessa Tourbillonのムーブメント製作を担った。浅岡自身の同年6月のブログは球体ムーンフェイズを持つトゥールビヨンを紹介し、古川直昌の実機取材は翌2016年のOdessa Skeletonも浅岡との共作として記録している。後者は洋銀の橋、見える輪列、約14mmの大型テンプを組み合わせた手巻き時計である。ジュエラーの造形と浅岡の機械設計を結び付ける仕事であり、TASAKIの時計コレクションすべてが浅岡製ムーブメントという意味ではない。12 13
TSUNAMI:小さなケースと大型テンプ#
TSUNAMIはトゥールビヨンではなく、時・分・小秒針を表示する手巻き時計である。37mmのケースの中に、大きな香箱とテンプを置く。2013年のバーゼルに出展したTsunami 16のNo.001は16mmのテンプを備え、後の通常製作例では15mmとなる。AHCIは、そのムーブメントを懐中時計に通じる全板式の構成として紹介する。テンプを橋より一段高く置く「出テンプ」の配置で、他の部品の上の空間も使い、大きなテンプを小径の時計へ収めている。1 5 14 3
大型テンプの見た目は重要だが、大きさだけから精度を断定することはできない。慣性は直径だけでなく質量の分布にも依存し、ひげぜんまい、振幅、支持、調整が歩度へ影響する。No.001について浅岡がPhillipsへ伝えた説明では、緩急針を設けず、大型テンプの振り角を確保するため、外周の調整重りによる空気抵抗も避けた設計としている。この説明はその個体に関するもので、全作品が同一の調整方式を採ると一般化できない。5
購入者のGaryGは、2015年に注文して2018年に受け取ったNo.005について、当初の16mmチタン製テンプから15mm鋼製への変更を記録した。本人の購入記によれば、ある大手グループがチタン製テンプの特許を主張し、浅岡が再設計したという。これは顧客の経緯説明であり、権利者名、特許番号、請求範囲、侵害の成立を確認できる特許一次情報は取得できていない。特定のメーカーを名指しせず、法的判断ではなく、製作途中の仕様変更を伝える記録として読む必要がある。15
同じNo.005の購入記には、洋銀の一体型文字盤、外周のエナメル層、中央の色材、重ね印刷された指標が紹介される。作者への注文と納品の交流に加え、その時計が2018年の「Watchmakers: The Masters of Art Horology」巡回展示へ貸し出された経緯も分かる。個体ごとの仕上げと、注文主が作品の成長に関わる関係を示す例である。15
Project T:軸受と組立の設計#
2014年のProject Tは、浅岡、由紀精密、工具メーカーOSGによる共同開発のトゥールビヨンである。由紀精密の公式記録はプロジェクトを2012年開始とし、企画・精密加工を担当したと記す。130点を超える切削部品を作る仕事だった。浅岡が時計の設計・組立を担い、加工会社と工具会社の技術を合わせた点に特徴がある。6 16
43mmのステンレスケースに収まる機械は、チタン製キャリッジ、黒いDLC処理文字盤、13個のボールベアリングを備える。2014年のNo.008のPhillipsカタログには13石も記載されるため、ルビーをすべてボールベアリングへ置き換えた時計ではない。取材当時のミネベアが供給した外径1.5mmの極小ベアリングを、時計へ応用した。6 17
石の軸受とボールベアリングは支持の性質が異なり、部品を単に入れ替えれば済むわけではない。Project Tでは動力を蓄え巻き上げる側と、輪列・キャリッジなどの側を分けて組み立てる構成を採った。橋を取り付けるたびに軸の位置が変われば、ベアリングの利点を生かせない。キャリッジの芯を正確にそろえるため、単位ごとの調整と橋・地板の加工を一緒に考えた設計である。6 18
取材で示される具体的な工程は、ケース胴を由紀精密が旋盤で加工し、複雑な曲面を持つラグをOSGが5軸加工する分担である。文字盤のDLCも工具の表面処理技術から来た。時計業界の部品を購入するだけでなく、異なる産業の加工技術を、腕時計の寸法と外観に合わせて検討する共同作業だった。6
Pura、Chronograph、Tourbillon Noir#
2016年のTourbillon Puraは、40mmのステンレスケースと、A7075アルミニウム合金から切削したキャリッジを特徴とする。軽さと強度を両立させ、回転枠に必要な動力とテンプの振幅を考える設計である。「航空機にも用いられる材料」であることと、時計としての完成精度・耐久性は別の事柄で、材料名だけが性能を保証するわけではない。5 19
2017年のChronographは、TSUNAMI系の手巻き機構を基礎にした独自のクロノグラフで、38mmケース、15mmテンプ、毎時18,000振動、約40時間の駆動が同年の実機取材に記録される。コラムホイールと水平クラッチを文字盤側へ置き、操作時の連動を見せる構成を採った。コラムホイールは作動・停止などを切り替える制御部、水平クラッチは歯車を噛み合わせて計時輪列へ動力をつなぐ部分である。浅岡本人は2020年のTiCTAC取材で、時計の主要機構を分解せず、クロノグラフ部をまとまったまま外せる設計を説明した。作動を見せる配置と、保守時に機構を分けられる構成を組み合わせた作品である。1 20 42
Tourbillon Noirは2023年3月に公表された37mmのトゥールビヨンである。ジュネーブで試作機を手に取ったLogan Bakerは、主要部分を交換できるモジュール構造を紹介した。まつあみ靖の本人取材は、主輪列、脱進機、裏輪列、香箱を含むベースプレートの四部分を分け、必要な部分へアクセスできる設計を記す。時分針を付けたまま文字盤や裏輪列へ作業できるため、保守の度に時計全体をばらす必要を減らせる。文字盤は、堆黒の考え方を特殊なラッカーの積層へ応用したもので、漆そのものを材料とする文字盤と区別される。41 さらに2026年1月の東京時計精密の展示会案内は、新モデルとして「Tourbillon Noir(2026)」の初展示を記す。2023年の作品と、2026年の新モデルの発表を区別する必要がある。5 21
精密加工、材料、仕上げ#
浅岡の製作を、手作業とCNC加工の二者択一で理解することはできない。3D設計で形と位置を決め、工作機械で加工し、組立時の調整や仕上げを人が行う。2020年のアズビルによる工房取材でも、寸法を作るだけでなく組立後に人の手で調整すること、得意な会社へ加工を依頼し、重要な部分を自ら作ることを浅岡が説明している。独立して設計判断を行うことと、全部品を常に一人で製造することは同義ではない。22
Project Tの工程取材は、工具の形状と切削条件の検討を具体的に伝える。洋銀は銀を主成分とする金属ではなく、銅・ニッケル・亜鉛を主とする合金である。工具、送り速度、回転数を合わせる必要があり、歯車も切削面の方向と、軸との同心性を考えて加工された。完成品の歯車写真だけから、摩擦や追加研磨の必要量を決めることはできない。18
同じ取材では、コート・ド・ジュネーブの縞を付ける加工が、二つの橋の最終的な高さをそろえる作業を兼ねていた。装飾を最後に加えるだけでなく、治具への固定によって生じる寸法差も加工の計画へ組み込む。小さな部品をどの姿勢・基準で保持するかが、加工機の能力と同じくらい重要になる。18
設備も変化している。2019年の工房拡張ではFANUCのROBODRILLを導入し、2021年8月には碌々産業のMEGA-SSS400を加えた。2021年の本人への取材では、温度変化による機械の寸法変化を測り、加工順序や室温管理で対処していたこと、粗加工と微細加工を別の機械に配分する方法が説明される。数ミクロンの寸法を狙う際には、室温、工具の長さ、治具、測定を一つの系として管理する必要がある。23
技能の継承も機械と手作業の両方に関わる。2021年時点で浅岡は、専任のメンテナンス担当者と時計学校の学生アルバイトについて説明し、時計の修理・組立とマシニングセンターの操作を併せてできる人材を育てたいと述べた。部品を壊した際に自ら作り直せることにも意味がある。この時点の工房体制を、現在の全員数として読み替えることはできない。24
大型テンプのゆっくりした動きは作品の鑑賞上の特徴だが、振動数と音質は異なる。毎時18,000振動はテンプの往復周期では2.5Hz、半往復では毎秒5振動に当たる。これだけから、打音が澄む、間隔のむらが小さい、潤滑によって静かになるといった音響性能までは判定できない。浅岡の技術は、実際の加工工程、支持、機構配置、調整を通して理解できる。8 20
時計関連の本人名義の特許については、重要な作品を説明する出願・登録公報の一次情報を特定できていない。そのことは特許が存在しない証明ではない。また、Project Tの共同開発や独特の構成が記録されることと、それぞれが特許の請求範囲として保護されていることも異なる。設計の特徴は、実読した製作者・協業先の説明と実機取材の範囲で捉える必要がある。6 16
Kurono Tokyoと日常の時計#
2018年のCHRONO TOKYOは、TiCTACで販売する国内向けの時計として出発した。2019年には海外向けのKurono Tokyoが展開される。メーカーは2020年6月の「森」を一周年の時計として紹介する。浅岡の公式インタビューによれば、自分が日常的に使えること、より多くの愛好家が購入できることが目的だった。外装を細部まで設計し、信頼性のある量産ムーブメントと組み合わせる。自分の名を冠した高級時計の機械を小さく簡略化して量産したという構成ではない。3 10 25 32
ケース、膨らみを持つ文字盤、ボックスサファイアの曲率と、針の先端の曲げを合わせる設計が基本となる。浅岡は立体的な文字盤と針をぎりぎりまで近付けたいと説明している。1960年代の時計に通じる割合を採りつつ、現代のガラスと材料で作る方法であり、全作品の針を「カテドラル針」と一括することはできない。Kuronoの公式製作紹介は、色を自ら混ぜる作業や、Calligra用の数字を1から12まで手で描く工程も記す。10 26
2020年のChronograph 1は、38mmのケースに自動巻きクロノグラフを収め、脈拍・速度を読む外周尺度と二つの小文字盤を持つ。2021年のChronograph 2は、銅色、銀色、茶色、黒を重ねた文字盤と、世界合計500本の製作枠を特徴とした。後のChronograph 1 Mk.2の公式説明にはSIIのNE86、コラムホイール、垂直クラッチ、毎時28,800振動、約45時間の駆動が明記される。浅岡の2017年の独自クロノグラフと、機械の出所・巻上げ・クラッチ方式が異なる。27 28 29
2022年のCalendrier Type Iは、月・曜日・日付を表示するMiyota 9122を用い、38mmのケース、コイン状の刻みを持つベゼル、二層の湾曲文字盤を組み合わせた。これは永久カレンダーではない。2023年のGMT 1はMiyota 9075を用い、通常の時分表示に加え、24時間針と回転ベゼルで別の時間帯を読める。地方時の時針を一時間ずつ前後へ動かせる機能は、旅行時に他の表示を保ちながら時刻を変えるためのものだ。30 31
GPHGでの評価には、製品のノミネートと受賞の区別が必要である。メーカーは2020年のChronograph 1とAnniversary Green「森:Mori」のノミネートを記録し、2023年のAnniversary Calendrier「Azuki」紹介ではCalendrier Type Iの2022年ファイナリスト選出を記す。GMT 1も2023年のファイナリストとして紹介される。これらを各部門の最優秀賞の受賞と読み替えることはできない。27 31 32 33
2026年のAnniversary Malachite「孔雀石」は、天然の石を中央に置き、湾曲する真鍮の外周へ緑色を与える構成を採る。浅岡の公式説明では、銅由来の緑青から作った色を石と調和させ、石の模様を自ら選別する。十二支の漢字を指標とし、37mmのケースにMiyota 90S5を組み合わせる。機械の構造を独自に作る仕事と並行して、色材、文字、自然の模様を時計の造形へ組み込む仕事も続いている。34
顧客、評価、技術の広がり#
浅岡の少量生産の時計について、顧客の国籍や財産から動機を一括することはできない。具体的な購入者の記録としてGaryGのTSUNAMI購入記がある。日常に使える寸法と造形、独立した作り手を支える意味を評価し、文字盤の希望をやり取りし、納期の延長を経験した。実際の注文と納品の過程が分かるため、「富裕層に人気」という説明よりも、作品と購入者の関係を具体的に示す。15
Phillipsの2023年5月の香港オークションでは、Tsunami 16 No.001が146万500香港ドル、Project T No.008が190万5,000香港ドルで落札された。これは、特定の来歴と状態を持つ二個体の取引結果である。現行品すべての価格や将来の値上がりを保証する数値ではない。No.001について浅岡は、自用として作り、バーゼル出展後に着用し、友人の紹介で売却したと同社へ説明した。5 14 17
Kuronoは顧客との接点を別の方法で広げている。2021年の取材で浅岡は、輸出比率が90%を超えること、SNSで製作現場だけでなく自分が好む他の時計も紹介することを説明した。青山サロンの公式説明も、オンライン販売を基本としつつ、時計を見て愛好家と交流する拠点という位置付けを示す。販売地域や方法は時期・モデルで変わるため、過去の完売速度をブランド全体の現在の販売状況と同一には扱えない。35 36
「現代の名工」として卓越した技能者の表彰を受けたことはKuronoの公式人物紹介が記録し、本人を取材した『BRUTUS』はその年を2022年としている。2026年の東京時計精密の展示会案内は、ルイ・ヴィトン ウォッチ プライズの審査員としても浅岡を紹介する。加工企業との共同開発、時計学校の学生を含む人材育成、国際展示の対話企画は、製作者が時計の枠を越えて技術と経験を共有する具体的な場である。日本の大手メーカーの後の複雑時計を、資料の裏付けなく浅岡からの直接の影響と断定することはできない。4 16 21 24 40
TAKANOとクロノメーターの調整#
2024年には、リコーエレメックスの許諾を得て、東京時計精密がTAKANOを再興した。公式製品名は「シャトーヌーベル・クロノメーター(Chateau Nouvel Chronometer)」である。37mmのステンレスケースに国産自動巻き機構を組み、ブザンソン天文台のクロノメーター証明書を付ける。現行公式仕様はCal.90T、24石、毎時28,800振動、約40時間の駆動で、外装にはザラツ研磨と浅岡のスカイスクレーパー針を採用する。37 38
浅岡による公式の工程説明では、テンプを取り外して釣合いを調べ、わずかに材料を削って調整する。組立後も温度別の歩度を測り、高温環境を含めて検査する。時計としてケーシングした状態で検定に送るため、防磁対策を施した専用ケースで搬送する。調整、輸送、外部機関の試験を一続きの工程として扱う仕事である。39
同じ説明は、最初のロットでは合格率が低く、製作側が加工・調整条件を改善してきたことも記す。機械を仕入れて通常の歩度を合わせるだけでは、温度と姿勢を含む検定の要求を満たすとは限らない。ただし、メーカーが記した特定時点の合格率を、現在の全製品の品質や歩度の範囲として一般化することはできない。39
年表#
製作の開始、公表、販売、展示を区別して主な節目を示す。
| 時期 | 経歴・作品・技術 | 根拠 |
|---|---|---|
| 1965年 | 神奈川県に生まれる | 1 |
| 1990年 | 東京藝術大学を卒業 | 5 |
| 1992年 | 浅岡肇デザイン事務所を設立 | 1 2 |
| デザイナーとしての活動期 | TiCTAC依頼のMODERNICAの時計や、広告・3DCGに携わる | 3 |
| 2005年 | AHCIの略歴で時計製作の開始年とされる | 1 |
| 2009年 | トゥールビヨンの試作機を完成・公表 | 1 2 |
| 2011年 | 自己ブランドの販売開始。Tourbillon #1を製品化 | 1 3 |
| 2012年 | 村上隆とのDeath Takes No Bribeを工房訪問者が実見。共同トゥールビヨン開発も始まる | 11 16 |
| 2013年 | AHCI候補会員としてバーゼルへ出展。Tsunami 16 No.001を展示 | 6 5 |
| 2014年 | Project Tを発表。OSG・由紀精密と精密加工・軸受技術を組み合わせる | 6 17 |
| 2015年 | AHCI正会員となる。TASAKI Odessa Tourbillonのムーブメントを製作 | 1 13 |
| 2016年 | Tourbillon Pura、TASAKI Odessa Skeleton。8月に東京時計精密を設立 | 19 13 7 |
| 2017年 | 自作の手巻きChronographを発表 | 20 |
| 2018年 | 国内向けCHRONO TOKYO。GaryGのTSUNAMIが国際巡回展示に参加 | 3 25 15 |
| 2019年 | 海外向けKurono Tokyoを展開。工房にROBODRILLを導入 | 32 23 |
| 2020年 | Kurono Chronograph 1とAnniversary Green「森」がGPHGでノミネート | 27 32 |
| 2021年 | Chronograph 2。工房にMEGA-SSS400を導入、加工と時計修理・組立を併せた人材育成を説明 | 28 23 24 |
| 2022年 | Calendrier Type I。現代の名工の表彰 | 30 4 40 |
| 2023年3月 | 37mmのTourbillon Noirを公表 | 5 |
| 2023年5月 | Phillips香港でTsunami 16 No.001とProject T No.008が落札 | 14 17 |
| 2023年 | Kurono GMT 1。Calendrier「Azuki」では文字盤に燐青銅を採用 | 31 33 |
| 2024年 | TAKANOを再興し、ブザンソン検定を受けるシャトーヌーベル・クロノメーターを展開 | 37 38 |
| 2025年 | 60歳を記念するKuronoの公式紹介で、デザイン・自学・時計製作の歩みを紹介 | 4 |
| 2026年1月 | 東京の国際展示案内でTourbillon Noir(2026)の初展示を発表 | 21 |
| 2026年5月 | Kurono Anniversary Malachite「孔雀石」を発表・受注 | 34 |
参考文献#
ウェブ資料の閲覧日は2026年10月10日。メーカー資料は設計者・製造者の説明、購入記は所有者の経験、実機取材は取材者が観察した個体として区別する。数値は記載されたモデル・個体に対応する。
- AHCI, Hajime Asaoka。会員年、略歴、主要作品。
- 鈴木裕之(取材・文)、日本の独立時計師が語るジャパンテクノロジー(浅岡肇編)、『クロノス日本版』2015年1月号、ウェブ掲載2019年9月17日。経歴とProject Tの工房・工程取材。
- 野島翼、「クロノトウキョウ」の魅力に迫る、2021年12月30日。製品取材・写真と経歴の解説。
- Kurono Tokyo, Hajime Asaoka 60 Diamond Jubilee。公式人物紹介。家族・自学・表彰の説明。
- Logan Baker, The Indie Insider: It’s Hajime Asaoka’s World – We’re Just Living In It, Phillips, 2023年5月。浅岡への照会とNoir試作機の実見。
- 鈴木裕之、Project Tの工房取材・前半。共同開発、ケース加工、ベアリング、分割構造。
- 東京時計精密、会社概要。商号、設立年月、代表者。
- Hodinkee, Hands-On With The Hajime Asaoka Tourbillon #1, 2012年10月17日。実機と当時の仕様・和光価格。
- Montres Breguet, Principles of the Tourbillon。回転枠・姿勢差と動力の一般的説明。
- Kurono Tokyo, About Us:浅岡へのインタビュー。日常用時計の目的、外装設計、ムーブメント選択。
- KIH, Hajime Asaoka Atelier Visit #2 – A Surprise!, WatchProSite, 2012年12月20日。村上隆との作品の実見・写真。
- Hajime Asaoka, TASAKI Odessa tourbillon, 2015年6月3日。本人の作品紹介。
- 古川直昌、TASAKIの壮大なる試み「オデッサ」シリーズ、2016年8月3日。実機取材、2015年のトゥールビヨンと2016年のSkeleton。
- Phillips, Tsunami 16 No.001、Hong Kong Watch Auction XVI、Lot 989。個体の同定と落札結果。
- GaryG, Why I Bought It: Hajime Asaoka Tsunami – Reprise, Quill & Pad, 2019年8月14日再掲。購入者本人によるNo.005の注文、納品、仕様変更、巡回展示の記録。
- 由紀精密、Tourbillon。共同開発期間と担当範囲、130点超の切削部品。
- Phillips, Project T No.008、Hong Kong Watch Auction XVI、Lot 988。個体の同定、材料、13石と13個のベアリング、落札結果。
- 鈴木裕之、Project Tの工房取材・後半。洋銀、工具・治具、橋の高さ、歯切り、キャリッジの芯出し。
- 野島翼、ハジメ アサオカの作品紹介。Puraの2016年発表と実機解説。
- Dan-Andrei, A Kinetic Sculpture as a Timepiece: Hajime Asaoka Chronograph, Watch I Love, 2017年4月26日。製作者と会った取材者による実機と提供情報。
- 東京時計精密、International Exhibition of Independent Watchmakers 2026、英語版。2026年1月9–12日の展示・対話企画とNoir新モデルの案内。
- Azbil, azbil Group PR magazine 2020 Vol.3, pp.2–3。本人の工房取材、3D設計、加工・調整、協業。
- 製造現場ドットコム、MEGA-SSS400を新たに導入、2021年11月21日。本人への加工機・温度管理の取材。
- 同取材、工房体制と人材育成。2021年時点の本人の説明。
- 鈴木裕之、ジャーナリストが選ぶ腕時計・2018年の極私的3本, GQ Japan, 2019年1月11日。2018年CHRONO TOKYOの実機紹介とTiCTAC販売。
- Kurono Tokyo, Every Kurono Begins With Hajime Asaoka。色調合、数字の作字、ケース、針の工程。
- Kurono Tokyo, Chronograph I。2020年発売とGPHGノミネート、仕様。
- Kurono Tokyo, Chronograph II。文字盤設計と500本の製作枠。
- Kurono Tokyo, Chronograph 1 Mk.2。NE86、垂直クラッチ、ケース寸法の公式説明。
- Kurono Tokyo, Calendrier Type I。Miyota 9122、外装、表示、仕様。
- Kurono Tokyo, GMT 1。Miyota 9075、時針の設定方法、2023年GPHGファイナリスト。
- Kurono Tokyo, 2020 Anniversary Mori。色・材料・GPHGノミネート。
- Kurono Tokyo, 2023 Anniversary Calendrier Azuki。2022年ファイナリストの記録と燐青銅・色調の説明。
- Kurono Tokyo, 2026 Anniversary Malachite「孔雀石」。本人の色材・石の選別の説明と仕様。
- 製造現場ドットコム、クロノトウキョウと輸出・SNS、2021年11月21日。本人への取材。
- Kurono Tokyo, Aoyama Salon。サロンの位置付けと顧客との交流。
- Kyosuke Sato, タカノが復活! ブザンソン天文台クロノメーター認定を得たシャトーヌーベル・クロノメーターとは?, Hodinkee Japan, 2024年6月7日。発表レセプション参加者による本人説明、商標ライセンス、発表時の仕様。
- TAKANO, シャトーヌーベル・クロノメーター。現行公式仕様と検定の説明。
- 浅岡肇、Chronometer。テンプの釣合い調整、温度試験、検定への輸送、初期ロットの課題。
40. Teruhiro Yamamoto(文・編集)、手は口ほどに #3:手先の器用さは遺伝だと言う、独立時計師, BRUTUS, 2024年7月30日。本人の母方・プラモデル・初めての時計の話と、2022年の現代の名工選出の人物紹介。
41. まつあみ靖、浅岡肇は時計界のOHTANI-SANか!?, Nile’s NILE Digital。Noirの本人取材、四部分のユニット構造と文字盤の材料説明。 42. ヌーヴ・エイ、CHRONO TOKYOから待望のクロノグラフ登場、2020年11月19日。TiCTACの販売発表と浅岡へのインタビュー。2017年Chronographの分離式モジュール、国内向けNE86採用を本人が説明。