菊野昌宏(Masahiro Kikuno)

菊野昌宏(Masahiro Kikuno)

菊野昌宏(きくの まさひろ、1983年2月8日生まれ)は、北海道深川市出身の独立時計師である。2013年に日本人として初めてAHCI(独立時計師アカデミー)の正会員となった。季節に合わせて時刻の目盛が動く「和時計」、日本の金属工芸を取り入れた「朔望」、打鐘と計時を組み合わせた「Inherit」などを設計・製作する。機構、ケース、文字盤、仕上げを一人の作り手が結び付けることを重視しつつ、作品によって既製ムーブメントや外部調達部品を使い、彫金師とも協業している。1 2 3 4

時計師になるまで#

本人の回想では、幼少期から積み木、折り紙、レゴ、プラモデルに親しんだ。祖父宅で車の部品展開図を見るのが好きだったという二歳頃の話は、家族から伝えられた逸話として紹介している。父は金属加工の仕事に就いていた。説明書の通りに作った後、一枚の写真から見えない側の構造を考えるレゴ遊びは、後のものづくりにも役立ったという。4

2001年、高校卒業後に自衛隊へ入り、四年間在籍した。上官の機械式腕時計を見せてもらったことが時計への関心につながった。本人は、自衛隊で経験した共同作業や失敗への向き合い方も、独立して仕事をする際の土台になったと語る。4 5

2005年にヒコ・みづのジュエリーカレッジのWOSTEPコースへ入学し、2008年に卒業した。その後も研究生として時計作りを続け、2010年には講師助手となった。修理教育で学ぶ既存の時計と、自分で設計して部品を作る時計との間には隔たりがある。大きな設備を持つメーカーの製造方法を知り、個人の力では難しいと感じた時期もあった。1 5

転機は、田中久重の万年時計だった。2012年の講演では、テレビ番組でその存在を知り、自動割駒の資料を入手して腕時計へ小型化した経緯を説明している。2024年の本人インタビューは、2010年に三か月で和時計の腕時計を製作したと記す。大きな工場がなくても、工具と手仕事で複雑な機械を作れるという見通しを得た経験だった。5 6

学校を訪れたフィリップ・デュフォーに作品を見せ、その後スイスの工房を訪問した。講演報告によれば、デュフォーとフィリップ・ヴルツの推薦を受け、2011年にAHCI候補会員となってバーゼルワールドへ初出展した。2012年に学校を退職し、2013年には正会員となった。AHCI自身の会員記録も加入年を2013年としている。2 5

手仕事の工程と部品の範囲#

菊野の手作りは、工作機械を使わないという意味ではない。旋盤で丸い部材を削り、フライス盤で地板や受を加工し、糸鋸とヤスリで橋やトゥールビヨンのキャリッジを切り出す。公式の工程説明では、構想・設計から製作、仮組みと調整、仕上げ、最終組立へ進む。最初の仮組みで部品同士の接触や操作の不具合を直し、装飾を施した後に再び組み立てる。5 7

2012年11月16日の講演を収めた『マイクロメカトロニクス』57巻208号は、2013年6月10日に刊行された。誌面33〜42頁の報告には、部品製作だけでなく工具、治具、加工の順番が示される。地板と受では穴の位置を合わせ、切り出す前に必要な逃げを作る。薄い小物は補強板に貼り付けて加工し、焼入れ・焼戻しを行い、金属の変色を見ながら加熱の程度を判断する。天真は炭素鋼の丸棒から削り出すと説明した。5

仕上げにも形を作る工程がある。受の外縁ではヤスリの角度を段階的に変えて丸い面取りへ近づけ、穴の縁は木と研磨剤で磨く。光沢だけを求めて磨き過ぎると形を崩すため、輪郭と面の連続性を保つ必要がある。梨地、ペルラージュ、杉綾模様も同じ講演で実演的に紹介した。杉綾は筋の向きを交互に変える模様で、ジョージ・ダニエルズの本にある方法を自分の治具へ応用したという。5

加工と装飾が終わると、最終組立、歩度の調整、ケースへの組み込み、防水検査へ進む。公式工程は、ケースへ収めた後にも歩度を確認すると説明する。部品を作れたことと、時計全体が安定して動くことは別の段階であり、接触、動力伝達、テンプとひげぜんまいの調整まで扱う仕事である。7

一方、すべての部品が素材から自作されるわけではない。講演当時の歯車やテンプにはスイス製やデッドストックを追加加工したものもあった。JX Suの2017年の工房訪問記は、ひげぜんまい、主ぜんまい、石、風防、革ベルトを購入し、主にセイコーの子会社から調達していたと記録している。同じ訪問記は、ケースを含む大部分の部品の製作や木目金の加工を実見し、朔望のムーブメントは菊野自身の設計・製作と説明する。この調達構成は当時の観察であり、後年の全作品に一律に当てはめることはできない。5 8

文字盤やケースの彫刻では、彫金師の金川恵治と協業する。金川はイラストレーターとしての仕事を経て、時計やジュエリーの彫刻を手掛けるようになった。菊野の公式サイトは、和時計改の文字を金川が彫刻したと記す。機構を設計する人と、文字や模様を刻む人の仕事が一つの時計の中で出会う。9 10

和時計:時刻を刻む針と、季節で動く目盛#

2011年の初期作#

江戸時代に使われた不定時法は、昼と夜をそれぞれ六つに分ける。夏は昼の一刻が長く、冬は夜の一刻が長い。したがって一刻は一年中同じ長さの二時間ではない。季節に応じて時計の針の速さを変える方法もあるが、菊野の和時計は、針を一定の速さで動かしながら時刻を示す十二個の駒の間隔を変える。11 12

2011年の「和時計(Temporal Hour Watch)」は、ETA6498-1を基礎とする手巻き時計で、縦50mm、横44mm、厚さ16mm。独自の橋を備え、可動する駒で不定時法を表示する非売品の初期作品である。公式説明は、自動割駒式の不定時法を腕時計で表示する作品として紹介している。11

2015年の和時計改と、その派生#

2015年の「和時計改(Wadokei Revision)」は、別の仕様を持つ作品である。ケースは縦42mm、横34mm、手巻きムーブメントはmk15、毎時28,800振動、26石。酸化青銅またはステンレスのケースを用い、裏側に二十四節気を示す一年針を置く。表の駒は季節に応じて広がったり狭まったりし、定時法の時分表示と不定時法の目盛を同時に読める。10 12

駒の動きを決めるのは、季節の変化を形で与えるカムである。英語の公式説明は、カムを交換することで北緯51.3度から南緯51.3度まで対応できるとする。緯度の違いに応じた機械的な設定であり、旅行先の緯度が自動で認識される装置ではない。リューズで季節表示を早送りできるため、時計が止まった後には暦の位置も合わせられる。12

2016年の「暁鐘」、2017年の「而今」、2022年の「瑞祥」は、公式作品一覧で和時計改の派生として挙げられる。いずれも非売品のユニークピースとして紹介されている。暁鐘は顧客と金川、菊野が相談して作り上げた作品で、表側には金薄板の透かしと彫刻、側面には麻の葉文様、裏側には純銅と黒四分一の木目金を用いる。同じ不定時法を扱いながら、金属工芸との組み合わせを変えている。3 13

和時計を読むには、場所と季節によって昼夜の長さが変わるという前提を知る必要がある。文字盤の駒が均等でないのは装飾上の不規則さではなく、昼と夜の異なる一刻を示す機能そのものである。現在の均等な時間の流れと、日照の変化に沿う時刻制度を、一枚の文字盤で見比べられる作品といえる。11 12

トゥールビヨン、永久カレンダー、折鶴#

公式の「永久カレンダートゥールビヨン」紹介は、2010年完成と記す。ETA6497を基礎とし、日付、曜日、月、閏年を表示する永久カレンダーとトゥールビヨンを組み合わせた。ケース径44mm、厚さ17.3mmの非売品で、文字盤側から回転機構を見せる。作品一覧では2011年の欄に置かれているため、完成の記述と一覧上の年を区別して読む必要がある。3 14

「Tourbillon 2012」は、菊野が初めて販売した時計の系列である。公式仕様は径43mmの18Kローズゴールドケース、手巻きmk12、19石、一分で回転するトゥールビヨン。裏蓋からは杉綾模様を施した機械を見ることができる。2012年の講演では三本を並行して加工し、二本を完成させたと語っている。5 15

トゥールビヨンは、テンプ、ひげぜんまい、脱進機を枠に収めて回転させる機構である。垂直姿勢で生じる歩度の偏りを平均化する狙いがあるが、搭載しただけで腕時計のあらゆる使用条件の誤差や衝撃が消えるわけではない。菊野の制作講演は、キャリッジの切り抜き、穴位置の確認、ヤスリによる重量の偏りの修正と、テンプ・ひげぜんまいの調整の難しさを示す。回転する機構を作ることと、それを安定して調速させることの両方が必要になる。5

2024年11月22日のPhillips「TOKI(刻)」には、菊野が保管していたローズゴールドのTourbillon 2012が出品された。カタログは製作年を2011年とし、2012年のバーゼルワールドでの発表につながる来歴を説明する。銀製の試作は顧客に渡り、金製の個体は本人の手元に残っていたという。掲載成約額は228万6,000香港ドル。モデル名、製作年、発表年、売却年はそれぞれ別の情報である。16 17

2013年の「折鶴(ORIZURU)」では、時刻の表示以外に動く造形へ取り組んだ。ガラス細工の鳥に着想を得て、リピーターのために使っていた機構の考え方を、金色の折鶴を動かす装置へ展開した。外装には日本の船箪笥を取り入れ、それに合わせて角型のムーブメントを設計した。公式紹介は、糸鋸で切り出すレバーやばね、試作と調整を説明している。改善を続ける非売品の作品として掲載され、2013年のバーゼルワールド報告でも、金色の鶴が回転する様子が記録された。5 18

木目金と朔望#

MOKUMEの素材づくり#

2014年の「MOKUME」は、径43mm、厚さ12mmの手巻き時計で、mk14はETA6498を改造した毎時18,000振動、17石の機械である。ケースには酸化青銅またはステンレスを用い、文字盤に木目金を組み込む。歯車の複雑さだけでなく、金属をどう重ね、表面にどのような模様を現すかを作品の中心に置いた。19

公式の製作説明によれば、赤銅と四分一の板を二十〜三十層ほど重ね、溶ける直前の温度で接合する。槌や圧延による加工と、硬くなった材料を軟らかく戻す焼鈍を繰り返す。その後、裏側から打ち出して凸部を削り、積層した金属の断面を表へ出すことで木目状の模様を作る。文字盤は途中の約2mmから約0.8mmへ薄くされ、煮色によって赤銅と四分一の異なる色が現れる。同じ模様を印刷するのではなく、材料の重なりを加工して作る装飾である。20

朔望の月齢表示#

2017年発表の「朔望(Sakubou)」は、月の満ち欠けを文字盤の大きな面積で示す手巻き時計である。標準例のケースは径38mm、黒四分一と18Kホワイトゴールド、ムーブメントはmk17、毎時28,800振動、22石。公式説明は、ぜんまいなど一部の部品を除き、ケース、ムーブメント、文字盤、針を本人が製作するとする。3 21

月齢表示の周期は29.53125日である。公式が比較する平均朔望月29.530589日との差は一周期あたり0.000661日、約57秒。この歯車比による差を積み重ねると、約122年で月齢表示が一日ずれるという計算になる。一般的な29.5日周期の表示より長期のずれを小さくする設計であり、時計の歩度誤差、停止期間、初期設定のずれまで含めて122年間無調整を保証する意味ではない。月齢を示す歯車比の精度と、現在時刻を刻む機械の精度は区別される。21

黒四分一は、公式によれば銅87.3%、銀9.9%、金2.8%の合金で、煮色着色によって黒く発色する。月の部分にも黒四分一を使い、銀板へ象嵌する。蔦の模様は糸鋸で切り抜く。丸い月の明暗と金属の地色の組み合わせにより、単なる小窓の月齢表示とは異なる景観を作る。十二時側に小秒表示を加えることも可能とされ、作品ごとの構成が変わる。21

顧客と作る個別の時計#

公式サイトに再録された顧客インタビューと、Monochromeの英語原文には、2020年に納品された特注朔望の経緯が残る。顧客はハンドル名「@Watch_Time_It_Is」で語り、2018年と2019年に工房を訪ねた。標準の38mmでは小さく感じたため、42mmのケースに合わせて機械も作り直す相談を行ったという。22 23

この時計は黒い魚子模様の文字盤と金色の針を持ち、月を囲む注連縄の彫刻は金川恵治が施した。菊野は製作途中の写真をまとめた記録も顧客に渡した。通訳を助けたHokugo氏を含め、顧客との対話を通じて寸法、見え方、装飾を具体化した例である。これらの仕様はその特注品に属し、全朔望の標準仕様ではない。22 23

2019年12月に紹介された特注朔望「四季」にも、顧客との相談が形になっている。WatchMediaOnlineに掲載された本人の説明によると、十二時側の北斗七星は一分で一周する小秒表示、六時側の四季ダイヤルは一年で一周する表示である。夜空を思わせる文字盤の濃淡は、黒四分一へロジウムめっきを施し、半面ほどを梨地にしてから煮色着色することで作った。機械には七宝模様を、受には顧客が希望した杉綾仕上げを施した。メールでの対話を重ねて仕上げた、この特注品に固有の構成である。32

顧客は、完成品を受け取るだけでなく、相談から製作までの過程を共有することに価値を感じたと述べる。菊野も、作る側と使う側の双方が豊かな時間を過ごすことを自分の目的として説明している。こうした証言は所有や注文の経験を伝える資料であり、すべての顧客が同じ希望や評価を持つことを示すものではない。4 22

蒼、CNC、Inherit#

星座時計「蒼」#

2024年の「蒼(SO)」は、既製のセイコーNH34Aを基礎に恒星時の表示を加えた自動巻き時計である。Phillipsの出品記録は、24石、径37.6mmのアルミニウム青銅ケース、北緯35度の星空を表す文字盤と記す。星座盤は日常の時分表示とは異なる周期で反時計回りに回転する。カタログの「約23時間56分」は、太陽を基準とする24時間より短い恒星日の周期を表す。24

本人への取材では、自分で使うために作り、CNCでケース、文字盤、網、針を加工し、星座図はレーザーで刻んだと説明している。既製ムーブメントへ自作の表示機構を組み合わせる構成と、朔望のmk17とは異なる。2024年のTOKIに出品された蒼の掲載成約額は86万3,600香港ドルだった。6 17 24

CNCを学ぶ理由#

2024年4月のORIGINALMINDの本人インタビューは、前年の2023年に卓上CNC「KitMill AST200」を購入したと記す。週一回担当する時計学校の研究生コースでは、修理を三年間学んだ後、希望者が一年をかけて時計を作る。経験の少ない学生が一年で設計・加工・組立を進めるため、手作業だけに限定する方法を見直した。6

菊野自身も加工を学び、0.2mmのエンドミルで炭素鋼の部品を切削し、より複雑な設計に取り組めるようになった。これは使用した刃物の直径であり、完成時計の誤差や加工精度の保証値ではない。CNCで部品を切り出しても、組立、調整、仕上げには手作業が残る。既存の和時計は手作りで続け、複雑時計ではCNCを使うという作品ごとの方針を、公式のInherit紹介でも説明している。6 25

2025年の複雑時計Inherit#

「Complication Inherit」は、ミニッツリピーター、クロノグラフ、トゥールビヨン、パワーリザーブ表示を組み合わせる。径39mm、厚さ12mmのケースに、手巻き、毎時21,600振動、約48時間のパワーリザーブを収める。クロノグラフは単一プッシャー式で、30分積算計を備える。公式の受注仕様はアルミニウム青銅ケースと日常生活用の防水を示し、水中使用のための時計とはしていない。25 26

ミニッツリピーターは、要求に応じて時刻を音で知らせる機構で、クロノグラフは経過時間の計測を行う。トゥールビヨンは調速機構を回転させ、パワーリザーブ表示は巻上げの残量を示す。異なる役割の機構を小径の腕時計にまとめた作品である。菊野はダニエルズの腕時計と著作に影響を受け、さらにブレゲ、レピーヌへつながる時計作りの知識を、若い作り手へ受け渡したいと説明している。25

Inheritの受注は2025年11月に三本を対象として行われ、公式の予定納期は2028〜2032年、当時の受注価格は60万米ドルだった。公式サイトは2025年12月1日付で受付終了を告知している。2026年10月時点の案内では新規受注は休止中で、再開は2032年以降の見通しとされる。過去の少量生産の数字や販売価格を、現在購入できる在庫や確定した納期と読み替えることはできない。1 26

発信と後進への影響#

菊野は制作を続けながら、学校で教え、講演や番組でも時計作りを伝えてきた。公式ニュースには2015年6月4日のNHK BSプレミアム「よみがえる和の刻(とき) 独立時計師 菊野昌宏の挑戦」と、2018年3月22日の再放送の記録がある。2019年1月27日のMBS「情熱大陸」は、工房での仕事と少量製作を紹介した。同番組が当時示した年間二本という数字は、2019年の取材時の状況である。27 28

2016年には北海道大学CoSTEPのサイエンス・カフェ札幌で、創造性と時計作りをテーマに招かれた。AHCIは2019年のシンガポール「JeweLuxe」の出展者一覧にも菊野を挙げている。学校教育、一般向けの科学イベント、国際的な作品展示という異なる場で、個人の時計製作を示してきた。29 30

後進への影響を直接語る例として、2026年のF.P.Journe Young Talent Competitionで「Fuyu-Geshiki」を発表して受賞したShin Ohnoの証言がある。主催者の人物紹介でOhnoは、子供の頃に菊野のテレビドキュメンタリーを見てその歩みを知ったとし、Norifumi Seki、Ikukiyo Komatsuとともに自分の成長に関わった人物として挙げる。菊野の仕事が別の時計師の進路へつながった具体的な証言である。31

菊野の作品を通じて見ると、不定時法の再現、月齢の歯車比、金属工芸、顧客のための寸法変更、学校での加工教育は別々の活動ではない。本人の工房で機構と造形を扱い、使う人と相談し、その方法を次の作り手へ伝える仕事として結び付いている。4 6 22 25

年表#

年・日付できごと
1983年2月8日北海道深川市に生まれる。1
2001年高校卒業後、自衛隊に入隊。4 5
2005年自衛隊を除隊し、ヒコ・みづのジュエリーカレッジWOSTEPコースへ入学。1 4
2008年卒業後、研究生として時計製作を続ける。4 5
2010年講師助手。万年時計に着想を得た和時計を製作。永久カレンダートゥールビヨンの紹介もこの年の完成を記す。5 6 14
2011年AHCI候補会員となり、和時計をバーゼルワールドへ初出展。1 5
2012年学校を退職。Tourbillon 2012を発表。4 5 16
2012年11月16日日本時計学会の研究会で制作工程を講演。5
2013年日本人初のAHCI正会員となる。ORIZURUを発表。2 3 4 5
2013年6月10日制作工程の研究会報告が57巻208号に掲載。5
2014年木目金文字盤のMOKUMEを製作。3 19
2015年和時計改を発表。3 10
2015年6月4日NHK BSプレミアム「よみがえる和の刻(とき) 独立時計師 菊野昌宏の挑戦」で紹介される。27
2016年和時計改「暁鐘」。6月12日のCoSTEPサイエンス・カフェへの出演が告知される。3 29
2017年朔望、和時計改「而今」。5月29日のSJX工房訪問記が制作と外部調達を記録。3 8
2018年3月22日NHK番組の再放送。27
2019年1月27日MBS「情熱大陸」で紹介される。28
2019年10月AHCIがJeweLuxeシンガポール展の出展者として告知。30
2019年12月30日北斗七星の小秒、年周表示、独自の金属仕上げを備える特注朔望「四季」が紹介される。32
2020年顧客の希望に合わせた42mmの特注朔望を納品。22 23
2022年和時計改「瑞祥」。3
2023年卓上CNC KitMill AST200を購入。6
2024年4月4日ORIGINALMINDの取材でCNC加工と教育への導入を語る。6
2024年11月22日TOKIでTourbillon 2012と蒼が成約。16 24
2025年Complication Inheritを発表。3 25
2025年11月・12月1日Inheritの三本の受注を行い、終了を告知。1 26
2026年4月14日Young Talent Competition受賞者のShin Ohnoが、菊野から受けた影響を主催者の紹介で語る。31

参考文献#

1. 菊野昌宏公式サイト:略歴・受注案内。生年月日、学校、AHCI加入、2025年受付終了と受注再開見通し。2026年10月閲覧。

2. AHCI:Masahiro Kikuno。正会員としての記録、2013年加入。

3. 公式作品一覧。各作品の年と、非売品・ユニークピースの区分。

4. Bluebook:菊野昌宏の自己紹介・メッセージ。幼少期、自衛隊、制作観の本人回想。

5. 日本時計学会『マイクロメカトロニクス』57巻208号、研究会報告。2013年6月10日刊。菊野の講演報告は33〜42頁、開催日は55頁の別報告にも記載。J-STAGEの巻号目次。

6. 中村一 「【クリエーターたち】独立時計師 菊野昌宏 インタビュー」、ORIGINALMIND、2024年4月4日。本人取材、加工機械、教育、星座時計。

7. 公式の製作工程:構想・設計、制作、仮組み・調整、仕上げ、最終組み立て。

8. JX Su “Portrait: Masahiro Kikuno, Japanese Watchmaker”、SJX、2017年5月29日。工房を訪問した観察記録。

9. 公式:彫金師・金川恵治。

10. 公式:和時計改、日本語。仕様、彫刻、季節表示。

11. 公式:和時計、日本語、Temporal Hour Watch、英語。2011年作品の構成と仕様。

12. 公式:Wadokei Revision、英語。一定速度の針、緯度に応じたカム交換、季節早送り。

13. 公式:暁鐘。顧客との協業、彫刻と金属素材。

14. 公式:永久カレンダートゥールビヨン。完成年、表示、ETA6497を基礎とする仕様。

15. 公式:トゥールビヨン2012。

16. Phillips TOKI、ロット111:Tourbillon 2012、2024年11月22日。個体、来歴、掲載成約額。

17. Kyosuke Sato / Masaharu Wada 「独立時計師 菊野昌宏氏とTOKI(刻)ウォッチオークション出品モデル」、Hodinkee Japan、2024年11月11日。本人への取材。

18. 公式:折鶴。構想、レバーとばねの製作、試作の経緯。

19. 公式:木目。MOKUMEの仕様。

20. 公式:木目金の作り方。積層、加工、焼鈍、煮色の工程。

21. 公式:朔望、日本語、Sakubou、英語。月齢周期と計算、mk17、材質、加工。

22. 公式:カスタマーレビュー。Monochromeの顧客インタビューの日本語再録。

23. “The Collector’s Series – Customized Masahiro Kikuno Sakubou”、Monochrome。顧客本人への取材。

24. Phillips TOKI、ロット110:SO、2024年11月22日。星座表示、NH34A、個体仕様、掲載成約額。

25. 公式:Complication Inherit。四つの機能、寸法、CNC、教育、ダニエルズからの影響。

26. 公式:Inherit受注詳細。2025年11月の受注条件、ムーブメントとケース、予定納期。

27. 公式ニュース。番組初回・再放送、発表の記録。

28. MBS「情熱大陸」菊野昌宏、2019年1月27日。番組制作側による紹介。

29. 北海道大学CoSTEP:第88回サイエンス・カフェ札幌、2016年6月12日。開催主体の案内。

30. AHCI:“JeweLuxe 2019 Festival of Jewellery and Timepieces”、2019年9月30日。10月16〜20日の出展者告知。

31. F.P.Journe:“Young Talent Competition 2026”、2026年4月14日。受賞者Shin Ohnoの人物紹介と本人の説明。

32. KIH 「菊野 昌宏 Masahiro Kikuno - 本年最後の『朔望』が完成・納品へ」、WatchMediaOnline、2019年12月30日。顧客の承諾を得た完成品の紹介と、菊野本人による「四季」の表示・金属仕上げの説明。